- とめる
- I
とめる【止める・留める・停める】(1)動いているもの, 機能しているものを動かないようにする。 停止させる。 《止・停》「エンジンを~・める」「足を~・める」(2)継続している動き・動作や状態を中断する。 《止・停》「息を~・めて水にもぐる」「痛みを~・める薬」「原料の供給を~・める」(3)ある動作をすることを制止・禁止する。 動き出そうとするものを, やめさせる。 《止・停》「子供のけんかを~・める」「医者に酒を~・められている」「~・めるのも聞かないで出て行く」(4)動いたり離れたりしないように固定する。 《止・留》「写真を壁にピンで~・める」「洗濯ばさみで~・める」(5)意識を集中する。 《留・止》(ア)(「…に目をとめる」「…に耳をとめる」などの形で)注目・注意する。
「一枚の写真に目を~・めた」「心を~・めて有様を見るに/徒然 128」(イ)(「…を気にとめる」「…を心にとめる」などの形で)はっきり意識し記憶する。 「その時は別に気にも~・めなかったが…」「このことをしっかりと心に~・めておいてください」
(6)その場にとどめおく。 《留》「留置場に一晩~・められる」(7)跡に残す。 しるしを残す。「埋れぬ後の名さへや~・めざらむ/続古今(雑下)」
(8)終わらせる。「笛ひつと~・むる時/狂言・三本柱」
〔「とまる」に対する他動詞〕IIとめる【泊める】〔「止める」と同源〕(1)客や部外者を宿泊させる。 宿を貸す。「知人の家に~・めてもらう」「団体客を専門に~・めるホテル」
(2)停泊させる。「明石の浦に舟~・めて浮寝をしつつ/万葉 3627」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.